教師と生徒の関係性(指導方法)

2017.7.6
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ナナメ関係クリップ

言うことをよく聞く子もいれば、聞かない子もいます。

それはある意味当たり前なのですが、私たちは、それを「子どもの問題」として片付けてはいないでしょうか。

つまり、言うことを聞く生徒がいれば聞かない生徒もいる一方で、言うことを聞かせられる大人、聞かせられない大人がいるということです。

実は、私は小学生の頃から「先生」になることを夢見ていました。小中学生のときは「学校の先生になる!」と言っていましたし、高校生になったときには学校に招かれた塾講師の先生の授業を見て感動し、「塾講師になりたい!」と思うようになりました、単純ですね(笑)

そんな純粋な田中少年は大学も教育学部を選んで進学し、同じく教師になりたいと願う同期の学生たちと今後の教育アレコレについてよく議論したものです。

その中の議論題材の一つとしてこのようなものがありました。「教師と生徒の関係性」、これについてどう考えるべきか、と。子どもたちの教師像も、教師から見た子どもたちの現状、またその取り巻く状況も、時代によって大きく変遷していきます。現代に生きる私達には、何が求められているのでしょうか。

戦前から戦後すぐまで、教師と生徒の関係は完全に直上直下の関係でした。忘れ物をした生徒がいたら竹刀で叩いたり、思いっきりビンタをしたりするような先生もいたようです。もし家に帰って親に、先生に叱られたことを言おうものなら、「どうして先生に怒られるようなことをしたの!」と二度目の説教が待っている、という話すら伺います。

今それをしたら大問題!マスメディアはこぞって報道するし、SNSなどで一気にその学校や教師の情報が拡散されたりもしてしまう。昔あったその関係性は、完全に廃れてしまったわけです。

しかしそのような状況下で、現在の教師陣が直面している問題は「言うことを聞かせることができない」ということです。以前であれば「暴力」によって解決していた部分が補えなくなり、教師は「言葉でわかってもらう」という手段しか講じることができなくなりました。賢い子供たちはそのことを学び(吹き込まれ?)もし暴力を振ろうものなら「教育委員会に訴えてやる!」という常套句を手に入れました。

もちろん、体罰を肯定しているわけではありません。なぜならすべての体罰は感情任せに行われるものであり、「子どもたちを思ってのもの」はありえないからです。もしそうだとしても、「学校教育」という家庭から離れた第三者機関が行ってよい領分を逸脱しているものだと考えています。

話は逸れましたが、そのようなわけで直上直下関係が禁じられ、果たしていかなる関係性が構築されていくのでしょうか。当の教師達は『楽な』「横の関係」を築こうとしてしまう現状がある、と私は危惧しています。

横、つまりは友人関係的あり方です。教師と生徒が仲良くなって楽しく学校生活を送ってもらうようにする。この形態は問題になりにくいし生徒からの人気も集めることができる。親受けもよく教師自身非常に居心地がいい。いいところばかりじゃないか!とおもいますけど、一つ欠点があります。それは「言うことを聞かせられない」ということです。それは唯一にして最大のデメリットです。

相手は子供なのだから、常に正しいことを行えるはずがない。しかし自分がその子と「友人関係」を築いてしまっていては、その子を注意することはできません。まず、子供自身が「なんでいきなり?」と思うこともそうですが、教師の方も「まぁいっか」という考えを持ってしまう。居心地のいい空間を壊せなくなってしまうのです。

でも、それでは駄目ですよね。子どもたちが自分勝手に育って行ってしまうのは、何よりその子のためにならない。それは本当に子どもたちのための教師ではない。今、必要になってくるのは「ナナメ関係」ではないかと思います。子供が接しやすい教師である一方で、きちんと学ばせる時に学ばせる。その微妙なバランスを保ちつつ、教師は教壇に立たなければならない。うーん、こう書くとむずかしいですね…。

ただ、何年間か教師をしてみて、その関係性を保つのに必要なことが、「これじゃないかな?」と思う一つの案があります。それは「幼児性を捨てる」ことです。

家庭教師という職業柄、子供との距離は非常に近づきます。物理的にもそうですけど、それよりも精神的に。私と仲良くなろうとして、彼らなりのアプローチをしてくる。一緒になって楽しく喜んであげたいのは山々なんですけど、距離を取る、という言い方は冷たい感じですが、俯瞰して見る、といえばよいでしょうか、そのようにしています。

もし子供が何か間違いを犯してしまったときにも、それを「だめだ」とはっきり言う。いくらその直前まで楽しくお話していたとしても、「だめなことはだめ」、時には心を鬼にして、一気に空気を(意識的に)悪くしたりもしなくてはなりません。特に、私達が抱えているような発達障害の子たち相手に「ここまでなら別に」という考えを持ってしまうと、非常に危ういです。この子達は「程度問題」に弱く、微妙な良し悪しの判断基準がつかないからです。

大人は大人として子どもたちを正しく導いていく必要があります。私自身、本当に多くの場面で「あぁ、子供だったなぁ」と自分の行動を振り返ることがあります。恥ずかしいことも散々してきました。これからもしてしまうことも…(笑)

ですが、私のことを目指してくれている子どもたちのために、大人としてのなすべき役割を全うしていきたいと思っています。子どもたちが将来正しく、立派な大人になるために、最大限努力していきたいと思います。

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