家庭教師の独り言(発達障害)

2020.7.22
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発達障害と勉強クリップ

このコラムの目次



1.外的要因


プロ家庭教師のジャンプには発達障害の3つの大きな特性や症状([LD]学習障害や[ADHD]注意欠陥多動性障害、[ASD]アスペルガー症候群などの自閉スペクトラムなど)を持つ子供たちや、診断名はつかなくてもWISCや田中ビネー、K式といった知能検査、発達検査で視覚的、聴覚的認知、ワーキングメモリー、処理速度において顕著な有意差や数値の特徴が見られる子供たち、診断名がつかないグレーゾーン域にある子供たちがたくさん在籍しています。

私も含めてジャンプの社員(現在ジャンプには60名の正社員家庭教師がいます)はそういったなんらかの特性を抱える子供をたくさん現場で指導しているわけですが、指導をしていてそういう生徒たちと日々接するなかで普段から想うことがあります。

 

それは、『発達障害だから勉強が苦手だったのだろうか?」という疑問です。

勉強が苦手になる要因

といいますのも、自閉スペクトラム(ASD)・注意欠陥・多動性障害(ADHD・学習障害)・学習障害(LD)など、ひとりひとり抱える特性や得意不得意分野も異なるといえど、どの子供にも共通しているのが、

「教えればどんな特性を持っていようと、偏差値も関係なく、その子なりに着実に出来ることが増えていっている」

「できることが増えて、それを認めてあげて、褒めて伸ばしていけば勉強することを前向きに考えられるようになる」

「前向きになれば学習習慣もついてくる」

と自分自身の指導、周りの家庭教師の先生たちの指導をみてきて実感できるからです。

何が言いたいのかといいますと、、

もしも本当に読み書きにおいて学習障害であれば、程度の差はありますが、そんなすぐに漢字を書けるようにはならないはず、、、ですが、実際にはアプローチの仕方一つで興味を持って取り組んでくれますし、書くことはすぐに好きにはならなくても漢字というものに対しての抵抗感はなくなっていってくれています。

もしも本当にADHDで不注意傾向が強くて集中できなかったり覚えてもすぐに忘れてしまうのなら、公式を使っていろんな問題を集中して解くことは大変難しいはず、単語や漢字を覚えてもすぐに忘れてしまうはず、、ましてや90分や120分の授業時間を集中し続けることなんて厳しいはず、、、

ですが、実際は集中してくれるようにもなるし、単語や漢字もしばらく経過しても覚え続けてくれているわけです。

だからこそ、私は親御さまに「発達障害だからそれに合う指導をする」わけではなく、「発達障害でも発達障害じゃなくても、きちんとした指導方法、扱う問題レベルや指示の仕方、適切な量や反復メニューを指導する側が持って向き合えば、どんな子供でもその子なりに階段を一つずつ登っていくことができます」と言います。

 

発達障害でも伸びる条件

  • 適切な指導方法
  • 扱う問題レベルや指示の仕方
  • 適切な量や反復メニュー

もちろん最初から、つまり私自身の話でいうと大学生で家庭教師アルバイトをしていた時代からそのような考えを持っていたわけではありません。正直申し上げると、当時は『発達障害』という言葉自体むしろよくわかっていませんでした。

しかし正社員として、プロの家庭教師として、結果にこだわる指導システムを現場で実践できるようになってから、少しずつそういう考えを持てるようになってきました。

なぜなら、自分が教えてきた生徒が、ほぼみんな、できるようになっていったからです。

『できるようになる』といっても『数の概念がわかるようになる』『文章題がわかるようになる』『単語が覚えられるようになる』『学習習慣がついた』など、できるようになったところはみんな違います。

けれど、『できるようになっていく』ことで自分に対し自信を持ち、自己肯定感が高まっていくことは間違いありません。

冒頭の

「発達障害だから勉強が苦手なのだろうか」

に対する私の今の答えは、「発達障害とは別のことがきっかけで勉強が苦手になっている子供がたくさん世の中にはいる。別のきっかけの大半は集団授業での勉強の遅れなど外的要因、つまり内面的なものではないことが多く、きちんとした【学びなおし】の環境を用意してあげれば必ず伸びるはず」ということです。(外的要因については、例えば現在の小学生はみんな大変、ということが儘田先生コラム『現代の小学生の算数カリキュラム』に書かれています。)

 

集団授業での勉強の遅れ
自信を喪失
勉強が苦手
【学びなおし】の環境
(=ジャンプの指導システムの存在)
自信を回復
発達障害でも伸びる!

 

発達障害でも伸びる体験授業


2.想いへの配慮


また、精神的なサポートも同じくらい重要だとも認識しています。

話が変わりますが、発達障害やグレーゾーンの子供、特に小学生と中学生を何人も担当してきましたが、生徒さんと親しくなってくると、こんな質問をされることがあります。

質問:授業楽しい?

「せんせー、せんせーって授業やってて楽しいの?」

私はいつもこう答えます。

「楽しいに決まってんじゃん!楽しくなかったら、仕事にはしてないよ!!〜君との授業は特に楽しいよ!」

こう答えると、生徒さんは少し恥ずかしそうに、はにかんだ笑顔を見せてくれます。

 

親御さんにそういったやりとりの話を報告したりする時にわかるのですが、大体この質問があった時はどの生徒さんの場合も、学校の先生等から

「キミは、本当に手がかかる」
「他の生徒の妨害をしている」

などといった子供の感受性をないがしろにするような傷つく発言を受けた直後だったりします。

「せんせーって授業やってて楽しいの?」

質問の意図は、「先生が仕事としての家庭教師を楽しいと感じているか」を知りたいのではなく、「先生は自分のような手がかかる(と周りから言われている)人間に勉強を教えることをどう思っているのか、本当は面倒くさいと思っているのではないか」を確認したいのです。

子供にとって学校の先生はとても影響力のある大人です。そんな大人から「手がかかる、妨害をする生徒」というレッテルを貼られると、大抵の子供は劣等感や疎外感を持ってしまいます。教師側が放つ些細な一言が子供を深く傷つけ悩ませるのです。そこからくる自己肯定感の喪失、自分への期待の低下がそういった「自分はどう思われているか」の確認に表れているわけです。

 

発達障害という症状が世間一般に認識されるようになって数年以上経ちますが、マイナスのイメージだけが一人歩きしているように思えます。発達障害やその周辺にいる子供と日々向き合う現場の教師でさえ、今なお発達障害への理解が乏しく、偏見と誤認識で誤った発言や行動をする人もいます。どんな教師、どんな担任に当たるかは運に左右されるとしか言いようがありませんが、運悪く、そのような教師にあたってしまうと、最悪不登校になる可能性もあるわけです。実際そうなってしまった子供を何人も見てきている立場としては、子供の何気ない質問や興味の裏に隠された『想い』に気付いてあげる、配慮してあげることがとても大事だと思います。

 

何かがきっかけで勉強への自信をなくしてしまったり、対人関係でつまずいてしまったり、、、

けれどまた何かがきっかけで再び勉強への自信を取り戻したり、他者とうまく関われるようになったりもすることだってあるわけです。だから周りの私たち大人がまずは子供の『想い』を理解してあげるべきです。

勉強へのやる気がない

やる気がない子なんていません。

やる気はあるけど、もっと他の楽しいことに興味があるのでやる気がないように見えるだけかもしれません。

集中力がない

集中力がないのでなく、問題がわからない、だから出来なくて困っているのかもしれません。誰だって、一人で考えても解けない問題は、「集中してやりなさい」と言われても集中しようがありません。だって解けないわけですから。

単語を覚えられない

覚えられないのではなく、もしかしたら覚え方を知らないだけかもしれません。「覚える」とは、いったいどうやれば良いのか。そこから丁寧に教えてさえあげれば、みるみる成長していくかもしれません。

「せんせー、せんせーって授業やってて楽しいの?」

本当に純粋に疑問だったのかもしれませんね。『手がかかる』はずの自分と授業をしているのに、私が笑いながら楽しく授業をしている姿が。

けれど実は本当に楽しんでいるんです。もしかしたら、生徒以上に楽しんで授業をしているかもしれません。なぜなら自分が楽しめない授業を、生徒さんが楽しめるはずがありませんから。勉強には環境も大事だと言いますが、その入り口は生徒さん自身が『楽しい!』と思える勉強の場を提供してあげることだと思います。自分との授業がその入り口になってくれたら、家庭教師としてこれ以上嬉しいことはないかもしれません。

生徒さんや保護者の方から「プロ家庭教師のジャンプに入会して、先生と出会えて本当に良かった」と言っていただけることは大変嬉しいですが、むしろ自分のほうこそ「僕の生徒として出会ってくれて本当にありがとう」といつも心で思っています。

一番はじめに「体験授業」(「無料体験」や「体験指導」ともいいます)があってそこで自分も初めて生徒さんと会って、お互い自己紹介したり雑談も交えたりしながら授業もするのですが、実はいまでも毎回とっても緊張しているのです。なぜなら僕の人生の何分の1かをこれからしばらく共有していくことになる大切な子供との最初の出会いだからです。

(どのくらいこだわりがあるのかな)

(感情のコントロールはどうだろうか)

(短期記憶や作業記憶はどれくらいかな)

(耳より目からの情報のほうが理解しやすいならタブレット教材も積極的に活用してみるか)

といった特性部分も勿論気にはなりますし、把握してあげれるよう努めますが、むしろ

(お、こういう表現だと笑ってくれるのか!)

(あ、目を見て話すのが苦手なんだな)

(なるほど、ゲームの話やYouTubeの話題だと食いつきがいいのか)

(ふむふむ、将棋と卓球が好きなのか)

といった性格的な部分を知ってあげて落ち着ける環境や楽しく過ごせる雰囲気、わかりやすいと思ってもらえる授業を作ってあげることのほうこそ大切にしています。

正社員だからずっと一人の生徒さんを担当していける。

生徒さんからしても、ずっと同じ先生が自分をみてくれる。

そこに安心感、信頼といったものが生まれるのだと思いますが、同時に僕たちプロ家庭教師には責任感も生まれます。

責任があるからこそ、真剣に向き合い、なんとかしてあげたいと思える。そのために、目の前の一人の生徒さんの笑顔や成長のために準備をしたり、教材を創ったり、指導法を考えたりできる。喜んでもらえるし、自分も成長できる。だから仕事が楽しい。だからやめられない。だから誇りを持って仕事ができる。だから一人でも多くの発達障害や悩みを抱える子供に知ってもらいたい。出会ってあげたい、いや、出会うべきだ。僕たちプロ家庭教師ジャンプの先生達と。

 

僕たちは誰よりも子供の可能性を信じて、ひたむきに前を向いて、走り続けていきたい。

 

以上、独り言をつぶやいてみました。

ご清聴、どうもありがとうございました。

 

『発達障害と特別支援学級』(高田先生)

『発達障害と中学受験』(高田先生)

『発達障害とWISC(知能検査)』(今泉先生)

『発達障害と志望校選び』(鎌田先生)

『発達障害とカラーテスト』(深澤先生)

『発達障害とこだわり』(岡田先生)

『発達障害と文章題』(岡部先生)

『発達障害と小テスト』(山中先生)

『発達障害と親の言葉』(高野先生)

『発達障害と不登校』(島田先生)


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