応用問題(発達障害)

2020.6.12
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得点力クリップ

    私立中受験を希望するご家庭からの声

  • うちの子は漢字が苦手なんです。でも入試では漢字も必ず出るので、毎日繰り返し練習させています。
  • 計算はそこそこできてたまにケアレスミスする程度なんですが、後半の応用問題が全然解けなくて困っています

偏差値39〜49あたりの私立中受験を考えているご家庭から、よくこういった相談を受けます。

国語の漢字の「書字」をどうすべきか。

算数の後半の応用問題をどうすべきか。

今回はそういったお悩みについてお話をさせていただきたいと思います。


漢字と計算


小学生にとって、算数の計算を正確に解けるようになることと漢字を正確に書けるようになることは言わずもがなどちらも重要です。

では、『中学受験を目指す小学6年生にとって』は、どうでしょう。特に不注意タイプや書字苦手タイプの子供にとっては、漢字や計算など入試の最初に出てくる問題をいかに得点できるかが合否に大きく関わってきます。

目指す中学の偏差値ゾーンが40台あたりだと、最初のそういった基本問題の出来不出来が合否に直結するケースもかなりあります。そういった場合、計算と漢字どちらを優先すべきでしょう。

どちらも受験で必ず出題されるので得点力をつけるためにはどちらも同じくらい勉強しないといけないのでは?という考えは、時間も意欲もたっぷりある場合是非そうしてもらいたいのですが、入試まであと約7カ月です。時間がありません。

この場合、入試の『配点』に注目すると、

    国語

  • 全体的に問題数が多い
  • 漢字1つ正解しても1点が配点相場
  • 文章読解の配点が高い

    算数

  • 全体的に問題数が少ない
  • 計算問題1問正解すると4点や5点が配点相場
  • 基本計算も一行問題も応用問題も発展問題もほとんど同じ配点

となっています。漢字1つ書いてもらえる得点と計算1問解けてもらえる得点とではかなりの差があるわけです。
ですので、算数の計算を正確に解けるようになることのほうが、漢字を正確に書けるようになることよりも、得点力を養うという観点では重要といえます。


計算と文章題


偏差値40台ゾーンの中学受験算数の配点は、最初の計算だけで35点〜60点くらいあります。そして次に落とせないポイントは大問2などで出題されるいわゆる『一行問題』

多くの親が悩む問題と言えば、応用問題です。しかし、応用問題が解けるか解けないかで合否が左右されることはあまりありません。むしろ計算問題と一行問題で決まるといっても過言ではありません。これから受験を考えて対策を始めるような6年生の場合などはこの計算問題と一行問題だけに特化した学習をするべきでしょう。

では、一行問題と応用問題、何がいったい違うのか。
いずれも計算のような数字だけの問題ではなく、文章で書かれてあるので文章題だとします。
文章題にも種類があり、一口に文章問題と言っても、レベルによって実は4つの種類に分類することができます。

1.基本的な文章題

テキストの各単元最初に出てくる基本の考え方、解き方の部分です。公立の小学校でも授業で教わる基本的内容となります。

2.応用的な文章題

今までの基本的な文章題の考え方を複合的に使う問題がこれにあたります。公立小学校ではほとんど扱われない問題も含まれてきます。偏差値ゾーン40台の一行問題は「基本的な文章題」と「応用的な文章題」がほとんどです。

3.発展的な文章題

中学受験の算数でいう大問3以降の応用問題群がこれにあたります。偏差値ゾーン40台が志望校の場合は、この「発展的な文章題」はほぼカットしていくことも視野に入れるべきでしょう。

4.数学的思考力を問う問題

偏差値上位の私立中学校受験や公立中高一貫校の入試問題で出題されます。これらの入試では、この問題が合否を分けることもあります。偏差値40台の私立中入試で出ることはほぼありません。算数・数学的考えを生活の中に取り入れたり、公式の本来の意味を考えさせたり、その問題のタイプは多種多様です。実は教科書にも「コラム」としてちょっと載っていたりもしますが、レベルが高く、いわゆる算数・数学が得意な子向けの内容です。

具体的にどういった問題がそれぞれに該当するのか、例を挙げてみたいと思います。

レベル1「基本的な文章題」

5000円の7割は(    )円です。(    )にあてはまる数を入れましょう。

レベル2「応用的な文章題」

定価5000円の商品が3割引きで売られています。
(1)この商品の代金はいくらでしょうか。
(2)一万円札を出してこの商品を買うと、おつりはいくらでしょうか。

レベル3「発展的な文章題」

ある品物を5000円で仕入れ、仕入れ値の30%の利益を見込んで定価をつけました。しかし売れなかったため、この商品を定価の10%引きで売ることにしました。
(1)この商品の売り値はいくらですか。
(2)この商品が売れると、お店の利益はいくらになりますか。

レベル4「数学的思考力を問う文章題」

太郎君の家の近くにはA店,B店,C店の3つのパン屋さんがあります。どのお店も定価は同じで、メロンパンは定価150円、カレーパンは定価200円です。今日はどのお店も特売日で、いつもより安い値段でパンを買うことができます。A店では、全品30円引きセールをしています。B店では、合計で10個以上パンを買うと定価の20%引きで売ってくれます。C店では、全品10%引きで、さらにパンを6個買うごとにメロンパンを1つ無料でもらうことができます。太郎君はおつかいを頼まれ、パンを買いに行くことになりました。今日は親せきが集まるので、メロンパンが20個、カレーパンが10個必要です。
(1)1つのお店だけでパンを買う場合、どのお店でどのように買うと一番安くなりますか。
(2)(1)の方法をおじいちゃんに話すと「もう少し安くなる方法があるから、2人で分かれて買いに行こう」と言われました。2つのお店でパンを買う場合、どのお店でどのように買うと一番安くなりますか。またその方法で買うと、(1)の方法で買うよりもいくら安くなりますか。

「漢字と計算」・「計算と文章題」についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
いずれも、『入試本番での得点力』だけを最優先に捉えた方針ですが、合格を勝ち取るにはこのような学習の優先順位、取捨選択が非常に大切になる、というお話でした。

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