「先生、これは何て読むの?」(不登校)

2016.7.30
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「先生、これは何て読むの?」

そう言って、その生徒さんが指さした漢字は「問一」の「問」でした。「問一」で問われている内容が分からないのではありません。「問」という漢字そのものが読めず、意味も分からなかったのです。この生徒さんは当時中学1年生でした。

「識字率」という言葉をご存知でしょうか。「識字」とは「読み書き」という意味で、文字が読め、文章の意味が理解でき、自分の考えや他の人の言葉を文字を使った文にして書ける、ということです。そして「識字率」とは、その国の国民の何%が、読み書きが出来るかを表した数字です。

現在の日本の識字率は99%です。これはほぼ全ての日本の成人が読み書きが出来ることを表している一方で、100人に1人は読み書きが出来ない人がいることを表して・・・いません。日本を含めた多くの先進国では、識字率は99%を超えていますが、一般的に小数までは数えないのです。「日本の識字率は限りなく100%に近い」という意見もあります。

ですから、今の日本の多くの職場では、学歴がどうであれ「読み書きが出来ない」言い換えるなら「文章による意思疎通が出来ない」人がいることを想定していません。視覚障害などで目が見えない人であっても、点字など、目を使わずに扱える文字が存在します。履歴書を自分で書けない、作業マニュアルなり就業規則なりを自分で読めず、理解できない・・・こういった人が就ける仕事は多くはありません。

上の生徒さんは小2の途中から小6の終わりまで不登校であった上に、家でも勉強はもちろん、本を読むこともほとんどなかったようです。お母さんも生徒さんが嫌がることを無理にさせたくない、という方針を続けたそうです。結果「小1の漢字の一部を除き、ほぼ全ての漢字が読めない中学1年生」になってしまったのです。

この生徒さんに対しては、とにかく漢字と文章の読み書きを徹底して指導し、改善させることはできました。ただ、出来れば学校で習う内容と、本人の力がここまで離れる前に、何らかの対策を講じていれば・・・と思わずにはいられませんでした。

次回は、「読み書き」が出来るようになるために、ご家庭で保護者の皆様に気をつけて頂きたいことについて書こうと思います。

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