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不登校だと受験は無理?(発達障害)

2020.7.30

今までに沢山の不登校の生徒さんを担当してきましたが、特に中学・高校の生徒さんに多かった悩みとして、「不登校中、または過去に不登校を経験していると、受験はできないのか?」というものがありました。

一つエピソードをご紹介します。

以前担当していた東京都の中学三年生の男の子は、中学1年生の夏休み明けから中学2年生にかけて学校に通っていませんでした。通えなくなった事情としては、元々発達障害のグレーゾーン(自閉症スペクトラムと軽度の知的障害)があって学習面、特に英語が1桁しか点が取れず自信をなくしていたことと、友人関係があまりうまくいかなかったことが挙げられます。

2年生の夏から私は彼の担当となり、そこから一緒に勉強を始めました。苦手だった英語は1年生の最初の基礎からゆっくりじっくり進めていき、学力面での自信を取り戻すことには成功しました。
そして3年生の初めから中学に復帰することができ、そのあたりから少しずつ本人も将来の夢について考え始めるようになりました。
志望校も「推薦狙いでここを目指そう!」と具体的な学校が夏には決まり、順調に進んでいましたが、秋になって一つ問題が起きました。

定期テストの成績は推薦基準を超えているにもかかわらず、
「二年生までの出席日数が足りないので推薦は受けられない」
と担任の先生に言われてしまったのです。

当初は学校側も
「出席日数が足りなくても成績が良ければ推薦を出す方向で考える」
と言ってくれていたのですが、校内における協議の結果、推薦入試での受験にはやはり出席日数が必要になってしまったとのことでした。

しかし、生徒さんは勿論、私もご家族も諦めませんでした。それまでその高校に行くために、何度も説明会に参加したり、個別相談会で高校の先生から直接お話を伺ったりしていたため、生徒さんの顔と名前は既に覚えてもらえていました。
もうこうなったら自分たちで動くしかない、と決意し、私から高校に直接連絡しました。入試相談会でお世話になった先生に現在の成績や中学の対応、普段の学習状況などを伝えたところ、「推薦入試そのものは中学からの推薦が無いと受験できないが、一般入試で受験してくれれば、推薦と同じ基準を超えたら出席日数は関係なく合格とする」という約束をしてもらえたのです。こちらの「第一志望だから絶対に行きたい。通いたい。合格したい。」という熱意が伝わったのだと思います。

そしてそこから受験日まではひたすらその高校の過去問をもとに受験対策を行い、2月の本番ではしっかりと点数を取り、無事に合格することができました!高校では部活に入り、時々学校での出来事をメールで教えてくれています。

このように、推薦入試は難しくとも、直接高校の担当の方にお話を聞いてもらったり、こちらの熱意を伝えたりすることで未来が切り開かれることがよくあるのです。
高校側も、自分のところへ来る生徒は自校が第一志望であってもらいたいと考えるものです。

そして、志望校の対策にしぼって勉強をしていけば、受験をすること自体は充分に可能です。私の生徒さん達も、中学や高校で不登校を経験していた子達がほぼ全員、進学を機に楽しい学校生活を送っています。「不登校だから受験は無理」と決めつけずに、まずは自分の希望を私達に相談してみてほしいと思います。

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