menu

 

文理選択クリップマーク

文系?理系?~タイプ別理系診断~(受験対策)

2020.7.26

このコラムの目次



文理選択


文系か理系か

高校生が悩む最初の大きな分岐点。それは文理選択です。私も時々生徒さんから「俺って文系?理系?」と聞かれたり、保護者の方から「ウチの子は文系と理系どちらが合うでしょうか?」とご質問を受けたりします。そしてこの時、私は決まって同じ答えをしています。

生徒さん本人に対し、このような話をするのです。「じゃあ逆に俺から質問ね。口に出して答えなくていいよ。

『あなたは文系ですか?理系ですか?』
…どう?思い浮かんだ?

俺は理系だから理系の人はどう答えるか教えるね。

理系の人は迷わず『理系です』とか『まぁ…理系かな』とか、控え目な子だとしても『どっちかって言ったら理系かなぁ』とか必ず理系って答えるの。

なぜなら彼らは、自分が理数系科目を得意であることに誇りを持っているから。まぁそもそも理系の人って皆頭おかし…いやいや、いい意味でね(笑)。俺も変人でしょ?理系の人は皆頭おかしいの。だからさっきの質問に対して空気も読まず『理系だ』って答えられちゃうんだよね。逆に言えば、それくらいのプライドがないと理系クラスではやっていけないのよ。だから、さっきの質問に対して『うーん…』とか『どっちだろう?』って悩んだんだったら理系クラスにはいかない方がいいね。だってホントに皆頭おかしいもん(笑)。俺も理系クラスで色んな人を見たけど、悩んだ末に理系クラスに来た子は大体途中で文系クラスに移るか、あるいは無理して居続けて受験に失敗するかのどっちかだったよ。じゃあ、もう一回聞くね。『あなたは文系ですか?理系ですか?』」

理系の子はこんな話をした後でも迷わず、むしろスッキリした表情で理系だと答えます。文系の子は「うげー…」とドン引きしながら、文系だと答えます。

そもそも、文系と理系には学ぶ内容にどのような違いがあるのでしょうか。簡単に言います。

文系は、広く浅く学びます。
理系は、狭く深く学びます。

文系では、様々な知識が必要です。
理系では、様々な知恵が必要です。

文系の勉強では、暗記ができなければ話になりません。
理系の勉強では、理解ができなければ話になりません。

文系にいくと、コミュニケーション能力が高まります。
理系にいくと、問題解決能力が高まります。

ですがどちらも、自分に合っていなければ意味がありません。潰れます。だからこそ、自分で考えてみてください。他の人に任せず、自分の意思で決めましょう。

私は、文系か理系かは能力ではなく性格だと思います。自分の考え方がどちらに近いか考えてみて欲しいのです。よく「理系にいって合わなければ、文系にいけばいい」「理系から文系には移れるけど、文系から理系に移るのは難しい」という理由で理系を選ぼうとする人がいますが、それは間違いです。時間も数ヵ月ロスしますし、本人のモチベーションだって上がりません。自分の性格に合った勉強をするために、じっくりと考えて決めてみてください。


タイプ別理系診断~数学的理系①


文系・理系と一口に言っても、様々なタイプがあります。私は理系なので、理系について「数学的理系」「物理学的理系」「化学的理系」「生物学的理系」の4つのタイプに分類してみました。今回は、数学的理系の思考や性格について触れていきたいと思います。理系科目について深く研究してみたいと思っている人は、自分がどのタイプなのか参考にしてみてください。

まず、数学がどのような学問かを整理しておきましょう。中学高校で習う『勉強』としての数学ではなく、大学以上で深く研究していく『学問』としての数学のお話です。数学の学問としての特徴は、大きく分けて2つです。1つ目は、数学が定義付けの学問であること。2つ目は、数学は机上論のみで実験が存在しないことです。

1.数学は定義付けの学問


数学は困ったことがあるとどんどんと新しい考え方を編み出していきます。例えば、プラスとマイナス。

「スタートラインから前に5m進んだところって『5m地点』だよな…じゃあスタートラインから5m後ろに下がったところって何て書けばいいんだよ…ウッゼェェェーーー!」

ということがあったとしましょう。存在するくせに表せないなんて生意気ですよね。数学はこんなやつを絶対に許しません。

「よし、しゃーない!じゃあある方向を『プラス』としたときに、その反対の方向のことを『マイナス』とでもしてみるか!こうすりゃ、さっきのは…うん、『マイナス5m地点』だな。オッケーオッケー解決じゃん^^v」と考えちゃうんです。

これで存在するくせに表せなかったウゼーやつを『マイナス5m地点』と表すことができちゃうわけです!ザマーミロですね!この中では「ある方向を『プラス』としたときに、その反対の方向のことを『マイナス』とする」の部分が定義付けです。そう、簡単に言えば「嫌なことがあったから自分に都合のいい世界を作っちゃお☆(・ω<)テヘペロ」と考えていくのが数学という学問なんです。何とも自分勝手な学問ですね。こう考えると、苦手な生徒さんが多いのも頷けます。

2.数学は机上論のみで実験がない


また、他の理系科目と圧倒的に違うのが2つ目の数学には実験がないという点です。数学って実験しませんよね。なぜかって?だって数学者って頭の中で理解できれば満足なんですもん。さらに言えば、実験する必要性もないんですよ。実験って「成功するか失敗するか分からないから、実際にやってみよー!○(≧∇・。)オー」ってことでやるんですよね。

残念ながら、数学に失敗なんてありません。必ず成功します。「美味しいものと美味しいものを混ぜたら、スゲー美味しいものが出来るんじゃね?やってみよー!」という実験なら成功するか失敗するか分かりませんけど、「1と1って合わせたら2になるんじゃね?やってみよー!」って実験なんか成功するに決まってるじゃないですか!ほら、やる必要性がありませんよね。

だって『理論上完璧』なものを考えていくのが数学ですから。
「俺の考えたことなんだから、合ってんに決まってんじゃん(`・▽・)ドヤァ」
これが数学という学問が持つ、もう1つの特徴です。

どうでしょうか?数学ってまるでワガママな子供みたいですよね。これらを踏まえて、数学的理系の思考や性格について考えていきたいと思います。


タイプ別理系診断~数学的理系②


さきほど、数学は『定義付けの学問であること』『机上論のみで実験が存在しない』ということをご紹介しました。今回はこれらのことから、数学的理系の思考や性格を考えていきます。

理系の性格がどこで分かれるのか。私は「問題にぶち当たった時にどう対処するか」で分かれると思っています。数学の問題を解く時を例にとってみましょう。特に、単元の初めの方の問題だと考えてください。ここで分からない問題が出てきました。

例えば中学生が初めて方程式を習うときに出てくる
「2x=6を解け」
みたいな問題ですね。さて、どうしますか?

数学的理系の人たちは、教科書・ノートを見返します。いたって普通ですね(笑)
でも普通は例題なんかを見て「あー、6÷2をすればいいのか!」という感じで見返すのではないでしょうか。
数学的理系の人たちはちょっと違います。

「あー、方程式は変数(xなど)を含むような等式のことで、方程式を解くとは等号関係が成り立つときの変数(xなど)を求めることをいうのかー!
あれ?でもそもそも2xってどういう意味だっけ?前の単元も見返して…
あぁ、そうそう。2×xのかけ算記号×を省略した形が2xだった!
ってことはこの問題は『2×何かが6になるとき』の何かを求めればいいってことだから…
なぁーんだ、6÷2をすればいいのか!」

という感じでしょうか。

数学的理系はワガママ??


数学は定義付けの学問です。だからこのように「そもそもこれどういう意味だよ…」ということ、つまり『定義』を詳しく調べ、自分なりの解釈をする人は数学的な思考をしていると言えます。もちろん、忘れてしまった内容なんかも『定義』を見返して復習するわけですね。

また、この後は普通似たような問題を繰り返し解いて練習しますよね。

「3x=18」とか「ー5x=50」とか。

あとはテスト前等に復習で解き直したりもするでしょう。数学的理系の人はその時間をかなり苦痛に感じます。

これが「2x=9」みたいにちょっとでも難易度が上がると喜んで解くのですが、同じような問題だと「何で分かりきった問題を何度も解かなきゃいけないんだよ…」と思うんですね。

だから繰り返し解くような厚いドリル形式の問題集は嫌いで、問題が厳選された薄い問題集の方が好きだったりもします。

これも前回書いた『数学には実験がない』という点と繋がってきます。数学においては理論の正しさがすべてなわけで、それを実験して確かめるのはせいぜい1回2回で十分なわけです。テスト前も解き直すと言うより「この問題はこーして、あとは計算するだけ!」というように、書かずに見返すだけがほとんどですね。だからテスト勉強もすぐ終わります。これで点数が低ければ問題ありですが、テストも割といい点数を取れるはずです。勉強時間が極端に少なくてテストの点数がいい人は、学問的な意味で数学が向いているかもしれません。

数学的理系の勉強の特徴は、一言で言えば『ワガママ』です。自分が理解できないのが嫌だから、教科書・ノートで定義を確認します。超簡単な問題に1時間2時間かけることもザラにあります。逆に応用問題の方が、基礎が完璧な分だけすんなり納得できたりもします。決して「誰かに言われたから」とか「自分のため」とかではありません。趣味です。やりたくないことは、基本的にやりません。人によっては、宿題として出されていてもやりません。でもテストではそれなりにいい点を取りやがります。でも演習量が少ないため、満点が取れるわけではありません。でもその事に強いこだわりはありません。でも他の人が満点を取っていると、闘争心を出します。ですからそういう時は満点かもしれません。

ホント子供ですね。愚かしいほどに真っ直ぐというかある意味純粋というか。しかし逆に言えば、子供のころは誰でもこんな感覚を持っていたと思います。何でも疑問に感じるとか、得意なことは他の子に負けたくないとか。それが歳を重ねるにつれて、自分の疑問よりも変に時間的な効率を意識してしまったり、どこかで妥協したり。そんな中、子供のときの感覚をいつまでも持ち続けているのが数学的理系の人たちです。余談ですが、私が数学的理系だなと思った人は総じて顔が幼いです。いや、幼さを持っているという表現の方が正しいのかもしれません。童顔というわけではなく「たぶんこの人は中学生、下手をしたら小学生くらいから顔が変わってないんだろうなー」という感じです。あくまで個人的な意見ですけどね。

勉強に対して子供のように向き合うことが出来る、これが数学的理系の特徴だと考えています。

【静岡エリア】のプロ家庭教師
YOUR BEST PRO TUTOR

必見! 発達障害ブログ

新着ブログ

発達障害の生徒 発達障害・不登校対応 まずは 無料体験から「発達障害でも伸びる」を実感!

ここからスタート

無料で体験する無料相談をする資料請求をする